製図板からAIへ: 進化する道具と、人が担い続ける役割
製図板に向かい、一本の線をぶれなく正確に引いていく。私もかつて、設計の現場でそんな経験をしました。手を動かし、紙の上で考えながら、少しずつ図面を形にしていく。そこには、技術者の知識だけでなく、積み重ねてきた経験と技能が表れました。
やがてコンピュータが普及し、情報の扱い方が変わりました。
CAD/CAM(設計・製造支援システム)が登場し、解析ツールが計算を支援するようになると、設計の進め方も大きく変化しました。
道具が仕事の一部を引き受けるたびに、「人の役割は小さくなるのではないか」という問いが繰り返されてきました。
しかし、私の実感はむしろ逆です。新しい道具が人にできることを広げるほど...