廃熱は損失か、資産か。問い直される工場インフラの「常識」
製造現場には、長年「捨てるもの」として扱われてきたエネルギーがあります。
空気圧縮機(コンプレッサー)が圧縮空気を生成するとき、その投入エネルギーの大半は熱として放散されます。塗装ラインや溶接工程でも、工程を支えるインフラ設備は常に熱を吐き続けています。工場が稼働している限り、廃熱は止まりません。
問題は、この熱を「損失」と定義するか、「未回収の資産」と定義するか、という点にあります。
『節約』から『循環』へ。変化した省エネの問い
これまでの工場の省エネといえば、照明のLED化、空調の効率化、設備の稼働時間管理といった「使用量を減らす」アプローチが中心でした。いずれも重要な取り組みです。...