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私たちの社会は、 大量生産・大量消費・大量廃棄型の経済システムのもと発展を続けてきました。 しかしその結果、世界全体の資源採取量は1970年から今日までに約3倍に増加しており、生物多様性の損失、水不足や水質悪化、廃棄物発生量の増加に加え、温室効果ガス排出量の増加の要因となっています。

このような背景から、消費者や投資家からの環境配慮への意識や期待が高まり、政府や企業は従来の「採取、生産、廃棄」のリニアエコノミーから、資源を「効率的・循環的に利用する」サーキュラーエコノミーへ転換する必要に迫られています。

サーキュラーエコノミーを成功へ導くためには、企業は製品のリサイクルにとどまらず、製品の長寿命化や使用後の回収、再使用・再製造しやすい製品設計の採用など、従来のビジネスを根本的に見直す必要があります。どの企業も単独でサーキュラーエコノミーを実現することはできません。サプライヤーやパートナー、お客さまを含むバリューチェーン全体での協力体制を構築することが不可欠です。

日立産機システムでは、当社製品の資源循環と長期使用を推進する「5R」――Reman/Rebuild(再製造)、Repair(修理)、Reuse(再使用)、Recycle(再資源化)――に取り組んでいます。例えば、使用済みの製品を分解・再組立し、新品同等の性能と寿命を持たせるRemanと、新品同等の性能と一定の寿命を持たせるRebuildがあり、いずれも資源消費とCO₂排出の削減に貢献しています。さらに、RepairやReuseによって製品の寿命を延ばし、Recycleにより廃棄物の発生抑制・再資源化することで、循環型社会の実現に寄与しています。

画像1: Beyond Waste: 5Rで切り開くサーキュラーエコノミーへの挑戦

相模事業所では、中型スクリュー空気圧縮機(7.5-240kW)のコア部品であるエアエンドのRebuild事業を実施しています。1985年のRebuild事業開始以降、累計約29,000台をRebuildすることにより、CO₂排出量約5,500トンの削減(新造部品比57%削減)に貢献しています。また、2024年度より、この取り組みを土浦事業所で製造している大型スクリュー空気圧縮機(60-770kW)に拡大し、CO₂排出量を年間約210トン削減(新造部品比97%削減)できる見通しです。こうした5Rの取り組みは米国でも積極的に展開しています。

米国のHitachi Global Air Power社では、ポータブルコンプレッサのReman事業を2013年から運営しています。ポータブルコンプレッサ全体の60~70%を占める主要構成部品であるエアエンドやエンジン、フレームや空冷用ファンなどを再利用し、新品同等の性能と保証を付与したReman製品を提供しています。

当社は、日立グループの環境長期目標である「2050年度までにバリューチェーンを通じたカーボンニュートラルの達成」に向けて取り組んでいます。私たちのサーキュラーエコノミーの取り組みは、新たな資源の使用や廃棄物の発生を最小限に抑えるとともに、お客さまの温室効果ガス排出量の削減に貢献する、という明確な目的のもと、持続可能な取り組みを体現しています。

終わりに、IoTやAIの普及による第4次産業革命は、資源の流れやプロセスの可視化・最適化を可能にし、サーキュラーエコノミーを次のレベルへと引き上げる絶好の機会と捉えています。また、すでにEUでは資源循環を促進するための政策枠組み「サーキュラーエコノミーアクションプラン」が策定され、 日本では「プラスチック資源循環促進法」などが施行され始めている背景もあります。

※ロータ・ケーシング類を全て再利用可能な場合を想定した試算結果

画像2: Beyond Waste: 5Rで切り開くサーキュラーエコノミーへの挑戦

私たちは、サステナブルな未来を築くために、さまざまな企業と手を取り合いながら5Rの更なる拡大に尽力していきます。各企業が協力し合い、直面している課題を乗り越えていくことで、サステナブルな未来の実現に向けた道筋を描くことができると考えています。

画像3: Beyond Waste: 5Rで切り開くサーキュラーエコノミーへの挑戦

清水 洋子(Yoko Shimizu)

株式会社日立産機システム
サステナビリティ本部 環境戦略部 部長

日立産機システムの環境への取り組みについて、詳しくはこちらをご覧ください

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